喫煙はハゲの原因の一つです
喫煙により血中の酸素濃度が低下したり、血管が収縮することが分かっています。これによりダメージを受けるのは、より末端に近い組織、毛細血管によって酸素や栄養を供給されている細胞ということになるでしょう。
その中には、髪の毛を作っている毛母細胞も当然ふくまれます。十分な活動ができなくなった毛根部分では、生えている髪の毛が抜け落ち、次に生えてくる髪の毛が細くなってしまったり、あるいは全く生えなくなる毛穴も出てきます。
こういったことが増えれば、しだいに頭がハゲてしまうわけです。
喫煙はハゲの原因ではない?!
喫煙は健康な頭髪にとって害であり、ハゲの原因の一つであるというのが通説ですが、逆に喫煙はハゲとは関係ないという人もいます。
こういった主張の人たちの根拠として、愛煙家と呼ばれる人の中にも、髪の毛がふさふさしている人はいくらでもおり、逆に生まれてから一度も喫煙をした経験のない人の中にもハゲている人もいるから、というのが代表的なものになるでしょう。
さらに、タバコは精神的なストレスを軽減させるため、むしろ無理に禁煙するよりは、喫煙していたほうが、発毛によい影響を与えるという人もいます。
たしかに理屈として分からなくもありません。
実際に、ハゲ(男性型脱毛症)はさまざまな要素によって起こるものであるものです。喫煙習慣のない人でも、他の生活習慣やストレスなどからハゲに至る人はいますし、一日に一箱以上タバコを吸うようなヘビースモーカーであっても、遺伝子にハゲに関する因子がなければハゲることはないのです。
だからといって、喫煙とハゲが無関係ということではありません。
遺伝的にハゲになる要素を持った人が喫煙をすれば、ハゲのリスクは高まりますし、タバコを吸わなければリスクは減少します。
タバコを吸ってもハゲない人がいるのは確かですが、それは単に遺伝的に恵まれているだけのこと。吸わないに越したことはないのです。