喫煙は百害あって一利なし
喫煙習慣が「百害あって一利なし」なのは、愛煙家の方もよくご存知のところでしょう。
以前は喫煙による健康被害は自己責任というぐらいの認識だったのが、副流煙による家族や周囲への深刻な健康被害が知られるようになり、喫煙に対する社会の目は厳しいものになる一方です。
喫煙が健康へ及ぼす影響
喫煙による健康への影響には、主に二種類あります。
ひとつは、タバコの煙に含まれるニコチンが肺や気管などを汚し、肺活量を低下させるとともに、肺がんや咽頭がんなどのリスクを飛躍的に増大させるもの。
もう一つは、ニコチンの作用で血管が収縮したり、タバコの煙に含まれる一酸化炭素によって血中の酸素量が低下したりして、皮膚など身体の細胞のすみずみまで酸素が行き渡らなくなってしまい、老化が進むものです。
タバコを吸うと常に酸欠状態に
タバコを吸うと、頭がクラクラするという人がいます。特にはじめてタバコを吸うとき、しばらく禁煙していて久しぶりに吸うとき、あるいはタバコの銘柄を変えたときなどに頭がクラクラする現象を味わうようです。
これはヤニクラなどと言って、タバコがおいしい理由という人もいます。
このヤニクラ現象も、ニコチンや一酸化炭素によって血中の酸素濃度が低下し、脳が十分に活動できなくなっている証拠なのです。